FLVファイルからMP3を抽出できるツールまとめ

先日、FLVファイルのダウンロード&変換ツールとしてCraving Explorerをご紹介しましたが、MP3に変換する際にエンコードされて、音質が若干劣化するというデメリットもあると書きました。

そこで今回は、FLVからMP3ファイルを作成できるツールをまとめてみようと思います。

あとよければ、はてなブックマークやコメントなどで、もっと便利なツールを教えてください。

2008年2月2日追記：
MacでFLVからMP3を抜き出すソフトと、MP3の再生時間について追記しました。

MP3の基礎知識

MP3は不可逆変換なファイルです。不可逆変換とは、つまりMP3に変換したら、もとのファイルに戻しても全く同じにならないということです。

これはMP3へエンコードする際に、人間に聞こえない周波数の音を削除してしまうからです。音質劣化の原因ですね。

MP3を抽出した場合

ただ、これを回避する方法もありまして、それはFLVファイルに含まれる音を抽出した場合は、元の音質と変わりません。

ここでは、FLVファイルからMP3ファイルを作成するにあたってよく使用されるツールをご紹介します。

よくつかわれるMP3変換&抽出ツール

よく見かけたツールは以下の5種類。

• SplitFLV
• Craving Explorer
• FLV Extract
• 携帯動画変換君
• Hugflash

2007.12.18追記：以下に追加分。
オンラインでMP3抽出できるサイトを紹介します。

• FLV2MP3（仮）
• vixy.net

Mac用の抽出ソフトです。

• iExtractMP3（Mac用）

SplitFLV

最近出てきたツールです。複数のFLVファイルからを一括でMP3ファイルを抽出できます。音質の劣化はなく、FLVファイルで再生される曲をそのまま取り出せます。抽出速度も1番早いでしょう。

Craving Explorer

当サイトでも紹介したFLVダウンロード機能付きブラウザです。MP3作成の際にビットレートが128kbpsに強制的にエンコードされるので、音質が劣化してしまいます。

FLVEｘｔract　

海外製のツールです。といっても使い方は簡単で、解凍してできた「FLVExtract.exe」を起動して、「Audio」にチェックを入れます。そしてFLVファイルをドラッグ&ドロップすると勝手に抽出が始まります。音質の劣化はありません。

上で紹介したSplitFLVとほとんど同じ性能ですが、MP3ファイルの出力先を選べないのが欠点でしょうか。

携帯動画変換君

有名な動画変換ツールです。主に動画変換のために使われますが、新たに拡張ツールを導入することでMP3ファイルの作成もできます。速さ的にはSplitFLVと同じくらい。導入にあたってはflvからmp3を抜き出す（flvをmp3に変換する）を参照してください。

Hugflash

割と歴史あるツールの1つです。FLVファイルから画像・映像・音声を作成することができます。出力可能な音声はMP3とWAVです。出力する際にエンコードされてしまうので若干音質が下がります。

FLV2MP3（仮）

ローカルにあるFLVファイルから簡単にMP3、ACC、OGGに変換することができます。さらに、無変換（抽出）、再変換なども選ぶことができます。

ただし、1つ1つ変換しますので、大量のファイルを変換するのには向きません。

vixy.net

こちらは動画アドレスを指定すると、MP3のほかAVIファイルなどを作成することができます。こちらも1つ1つ指定しますので、大量のファイルを変換するのには向きません。

MP3の抽出・変換の際の不具合

たまに抽出後のMP3の音がとぎれとぎれになるものがあります。これは元のFLVファイルが破損しているか、FLVファイルが元からおかしいのかもしれません。

この場合は新たにダウンロードしなおすとうまくいく場合があります。

また、出来上がったMP3ファイルをiTunesに取り込むと再生時間が異常に長くなる場合がります。その場合の対処法は、「詳細」→「選択項目をACCに変換」で異常が治るようです。

参考にさせていただいたサイトはこちら

どのツールがいいのか？

これはお好みで、としか言いようがありません。音質にこだわりたいのなら抽出ツールであるSplitFLV、携帯動画変換君、FLVEｘｔractあたりを。

音質なんか気にしないのならFLVのダウンロードもできるCraving Explorerでしょうか。

以下は2月2日の追記です。

MP3の再生時間について

FLVからMP3を抜き出した場合、そのMP3が可変ビットレート（VBR）の場合、再生時間がおかしくなります。これを解消するには、1月28日に更新された「SplitFLV Version1.3.0」で抽出すると、その際にVBRヘッダ情報の自動作成機能で正常に再生時間が表示されるようになります。
同様にMacの場合は、2月1日付けで更新された「iExtractMP3 v0.3.0」で抽出すると再生時間が正常になるようです。

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